2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日本女の歯を染めたもの

1. 虫こぶ 2. 人の役に立つ虫こぶ 3. ヌルデミミフシ 4. お歯黒

日本女の歯を染めたもの 4. お歯黒

日本においてお歯黒の風習が始まった時期については、資料も少なく確定するのが難しい。最も古い記述は、魏志倭人伝に書かれた、邪馬台国の近くにある黒歯国という国名である。また、いくつかの古墳から歯を黒く染めた人骨が発見されていることから、A.D. 4…

日本女の歯を染めたもの 3. ヌルデミミフシ

インクタマバチの虫こぶと同等あるいはそれ以上の高濃度でタンニン酸を含有するヌルデミミフシとは、どのような虫こぶなのだろうか?この虫こぶを理解するためにまず、寄主植物・虫こぶ形成者の生態について説明しよう。3-1. ヌルデ ヌルデ(Rhus javanica)…

日本女の歯を染めたもの 2. 人の役に立つ虫こぶ

虫こぶとはいわば、虫と植物の奇跡的な出会いの結果であり、その形は異様独特で、私たちの興味を起こさせるその存在のみで十分に重要なのだけれども、それはさておき、虫こぶの中には人間活動に組み込まれ欠かせない役割を果たしてきたものが実際にある。2-1…

日本女の歯を染めたもの 1. 虫こぶ

ある種の虫、ハチ・ハエ・アブラムシ・ダニなど、が植物に取り付き、取り付いた部分を食べたり卵を産んだりした結果、虫が出すなんらかの物質によって植物の部位が異常に発達して、特殊な構造になったものを「虫えい・虫こぶ・ゴール」と言います。 虫こぶは…

伐採完了!